2012年11月28日水曜日

帆立の仕込み

唐桑創生村では帆立の耳吊り作業が最盛期を迎えています。 昨年は種帆立(稚貝)が津波で流されてしまい緊急避難的に北海道から半生貝(1年ほど北海道で 育てた貝)を唐桑の海に吊るしました。 今年は種帆立の採苗(サイビョウ=種を採ること)を行いましたがまだまだ数量が足りません。 そこで今年も半生貝を仕入れて唐桑の海で育てることになりました。 北海道の留萌から出荷された帆立の半生貝は半日かけて唐桑に夜中に到着します。 帆立は雨などの真水に弱く、また太陽の光も苦手です。 ですから夜中に到着後直ぐ作業したり、または早朝からの作業になります。 帆立が弱らないよう時間との勝真剣負になります。 大忙しです。

   
忙しい帆立の耳吊り作業。 もくもくと行います。

帆立の耳(ちょうつがいの端の部分)に穴を開けます。

二人で175歳のおじいちゃん&おばあちゃんも助っ人で作業します。
耳の穴にプラスチック製のピンを刺します。さすが昔とった杵柄!!

耳吊りした垂下ロープです。 自慢げなお母さん。

2012年11月25日日曜日

11.24体験日記

唐桑はすっかり冬の装うになりました。午前中は凪いでいた海も午後は北西の風とともに 波が高くなってきました。 この日は2度目の応援に来ていただいた江戸文化を残す東京下町のグループとS金融機関の有志のみなさんと個人で唐桑にボランティアに来ていただいた人々が集まりました。 寒い一日でしたが参加した方たちの熱意に動かされた私たちは数日前に決めた体験プログラムを逸脱してはりきってしまいました。

生まれて初めて行う牡蠣養殖の作業にびっくり したり感激したり!

種かきを挟み込んだ垂下ロープにご満悦!

挟み込んだ垂下ロープを船に積み込み
いざ養殖漁場へ出発。

挟んだ種かきを筏に吊るして港に戻りました。
「あ~ロープを海に落とさないでよかった~」
というほっとした様子が逆光で見えないのが残念ですが・・・。

サプライズです!!
今日は参加のみなさんの熱意に乗ってしまいました。
体験プログラムになかったBBQを急きょしました。
今シーズン最後の帆立を炭火焼きしました。
直径13cm以上に育った帆立にみなさん「びっくり!」

体験作業が終わるころにはみんな仲間です。

2012年11月11日日曜日

いよいよかき種が到着!

今年のかき種が石巻より到着しました。 唐桑創生村の漁師が中心になり石巻の業者から種を仕入れてきました。 種の状況はこの夏の高水温の影響で種の付きが薄くてあまりできがよくないとのことです。 しかし、そこは創生村の漁師の腕のみせどころです。
薄い(少ない)種を立派 に育てようと意気込んでいます。

港に並べたかき種。壮観な風景です。
 海に吊るさずにこのようにするのは種の育ちを 遅くするためです。
 
これでも例年より種が薄いです。

11月10日体験日記

この日は東京に本社があるS社さんの社員有志の方々が全国・・・北は北海道、南は九州から総勢31名で訪れてくれました。 スケジュールの関係で午後の短い時間に養殖作業と船上からの牡蠣を中心とした養殖の状況を見学していただきました。 作業終了後のあわただしい中、唐桑創生村の説明をさせていただき多くの方々から共感をいただきありがたいことだと感謝しています。
この日は震災以降の復興状況を取材しているN放送の広島放送局の取材が入り、インタビューを受けた参加者たちは今回の体験や震災から立ち上がった状況などの感想を話していました。

牡蠣の養殖作業(耳吊り)を習っています。

9mの垂下ロープの完成です(牡蠣は約240個吊るされています)。

耳吊りした垂下ロープを船に積み込み、筏からおろします。

完成した耳吊りロープを船に積み込むため 浮き桟橋をこわごわと渡ります。

短い時間でしたがはじめての体験に満足されました。 
唐桑のかき・・・好きなってくれましたか。